「投資」という言葉に、どんなイメージを持っていますか?
難しい、怖い、ギャンブル…そんなイメージを一度リセットしましょう。
このガイドでは、投資の仕組みから、実際にあなたが取るべき行動まで、全体像(ロードマップ)を解説します。
株式投資の基本は、とてもシンプルです。「会社を応援して、その見返りをもらう」仕組みです。
銀行にお金を預けても「お客さん」のままですが、株を買うと、あなたはその会社の「オーナー(持ち主)の一人」になります。
「必ず儲かる」「絶対に安全」という投資は、詐欺以外には存在しません。
リターン(利益)を得るためには、必ずリスクを引き受ける必要があります。
投資の世界でいう「リスク」とは、「結果の振れ幅(不確実性)」のことです。
「大損するかもしれないが、大儲けするかもしれない」状態を「リスクが高い」と言います。
振れ幅がほぼゼロ。元本は守られますが、お金は増えません(インフレに負けるリスクがあります)。
一時的に下がることもありますが、長期的(15年以上)に見れば、年利4〜7%程度の成長が期待できます。
短期間で資産が倍になる可能性がありますが、逆にゼロになる(退場する)可能性も高いです。
初心者の生存戦略:
いきなりハイリスクを狙うのはギャンブルです。まずは「ミドルリスク(株式投資)」を「長期」で持つことで、振れ幅を抑えながら着実に資産を増やすことを目指しましょう。
ここが初心者が一番混乱するポイントです。「株式投資」には大きく分けて「守り」と「攻め」の2つの流派があります。
「どれくらい時間をかけられるか?」「どれくらいリスクに耐えられるか?」を考えながら選んでください。
「世界中の優良企業を丸ごと買う」
お任せパック・スタイル
Google、Apple、トヨタなど、国内外の何百・何千という企業に、少額からまとめて投資する手法です。
「未来のスター企業を発掘する」
ハンター・スタイル
「この会社の製品は流行る!」「業績が伸びている!」と分析した特定の企業に資金を集中させる手法です。
「どちらか一つ」に絞る必要はありません。プロの機関投資家も実践する、以下の黄金比率で組み合わせるのが最も賢いやり方です。
「投資は1日でも早く始めたほうがいい」と言われる最大の理由。それは、人類最大の発明とも呼ばれる「複利(ふくり)」の効果があるからです。
[Image of compound interest graph showing exponential growth over 30 years]
「利益が、次の利益を生む」サイクルです。
例えば、100万円を年利5%で運用した場合:
月3万円を年利5%で積み立てた場合のシミュレーションを見てみましょう。
30歳から始めた人(60歳まで30年間)
40歳から始めた人(60歳まで20年間)
スタートが10年遅れるだけで、資産は半分になってしまいます。「今すぐ始める」ことが最強の投資法なのです。
仕組み、リスク、スタイル、複利。これらを理解したあなたは、すでに投資家の入り口に立っています。
あとは、以下の3ステップで準備を整えるだけです。
ここでの鉄則は、「銀行の窓口には行かないこと」です。
対面型の銀行や証券会社は、人件費がかかるため手数料が高く設定されています。
通常、投資で儲けたお金には約20%の税金が取られます(100万円儲かっても20万円引かれる)。
しかし、国の制度である「NISA口座」を使えば、税金がゼロになり、利益をまるごと受け取れます。
※口座開設時に「NISA口座も開設する」にチェックを入れるだけでOKです。
ここが最後の関門です。実際の画面で戸惑わないよう、2つの注文方法を「買い物」に例えて覚えましょう。
例:「今は1,005円だけど、1,000円に下がったら買いたい」
→ 安く買えるが、その値段になるまで買えないことがある。
例:「とにかく今すぐ欲しい!」
→ 絶対に買えるが、思わぬ高値で成立してしまうこともある。
最初は少額から、失敗しても痛くない金額で「指値注文」を試してみるのがおすすめです。
お疲れ様でした!ここまでで投資の全体像はつかめたはずです。
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